— 01 —ブランドのナレッジ
コリンズとポラスの『ビジョナリー・カンパニー』は、時代を超えて繁栄する企業が「変わらない基本理念」と「進化する戦略」を区別していることを示した。MVVはこの区別を実装する形式で、Missionは変わらない核、Visionは期限付きの目標、Valueは日々の判断規範を担う。
形式より重要なのは機能だ。額縁に飾られたMVVと、採用・評価・意思決定に使われるMVVは、同じ言葉でも資産価値がまるで違う。
Sources · James C. Collins & Jerry I. Porras (1994) Built to Last
— 02 —実務での使い方 — 課題解決方法例
◆ 実務の進め方
- 01.三層の役割を区別する「なぜ存在するか」「どこへ行くか」「どう振る舞うか」を混ぜずに書き分ける。
- 02.現場の物語から抽出する経営の理想だけでなく、現場の誇れるエピソードから言葉を掘る。借り物の言葉は浸透しない。
- 03.使う場面を先に決める採用基準・評価項目・意思決定の説明——MVVをどこで使うかを策定と同時に設計する。
— 03 —他社事例
MVVを策定し、運用まで設計した例。
▸ Highlite Works
KURUBI(久留米総合美容外科)
ワークショップと従業員インタビューからMVVを策定。「誇れる肌を、共に紡ぐ」を院の全接点の判断軸に据えた。
実績の詳細を見る(Highlite公式)→
一般には、「地球が私たちの唯一の株主」と宣言したパタゴニアが、Missionが実際の経営判断を拘束する例として知られる。
— 04 —Highliteの観点
MVV策定の依頼を受けたとき、私たちは「言葉を作る」より先に「使い道を決める」ことを提案する。どの会議で、どの判断に、誰が引用するのか。使い道のない言葉は、どれだけ美しくても額縁行きになる。MVVは作品ではなく道具であり、道具は使われて初めて価値を持つ。
MVVは作品ではなく道具である。道具は使われて初めて価値を持つ。— Brandri / Highlite editorial