— 01 —ブランドのナレッジ
広告やデザインの現場でコンセプトという言葉は多義的に使われるが、ブランドの文脈では「提供価値の中心定義」を指す。良いコンセプトは説明ではなく判断基準として機能する——迷った案件をその一行に照らせば、やる・やらないが決まる。
コンセプトの検証は「逆を言えるか」で行える。逆の選択肢が成立しない一行(例:「顧客を大切に」)は、何も決めていないのと同じだ。
Sources · Jean-Noël Kapferer (2012) The New Strategic Brand Management
— 02 —実務での使い方 — 課題解決方法例
◆ 実務の進め方
- 01.一行に言い切る修飾語を削り、「誰の・何を・どう変えるか」だけ残す。長いコンセプトは決断の先送りである。
- 02.逆を言えるか検証する逆の方針も選べた一行か確かめる。逆が成立しない言葉は基準にならない。
- 03.判断の場に持ち込む新機能・新案件・断る案件の判断でコンセプトを引用する。使われた回数が定着度になる。
— 03 —他社事例
一行の定義が事業全体を貫いた例。
▸ Highlite Works
ムクイル
独自フレームワークで企業価値を掘り起こし、コンセプトへ結晶化。展示会からチラシまで全表現がこの一行から演繹される。
実績の詳細を見る(Highlite公式)→
一般には、「第三の場所(サードプレイス)」という一行が店舗設計から接客まで裁いたスターバックスが、コンセプト駆動の古典例として知られる。
— 04 —Highliteの観点
私たちはコンセプトを「1枚の紙」で試す。一枚のチラシでその概念が語れないなら、Webでも広告でも語れない。コンセプト→紙→市場の反応→更新のサイクルを最初に回すことで、言葉の鋭さは磨かれる。会議室の中で完成するコンセプトはない。
1枚の紙で語れない概念は、どの媒体でも語れない。— Brandri / Highlite editorial